そりゃあね、12時間も寝れば、多少なりとも頭はスッキリしますよね(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。今月の27日(水曜日)か、29日(金曜日)の、どちらに有給休暇を取るべきか、地味に悩む日曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて。タイトルの話なんですが、2週間前に図書館で借りた、芥川賞受賞作品を、やっとのことで開きました。結論から言うと、5分かそこらで、いったん本を閉じました。
確かに、初手から、文章の巧さは際立ってます。「美しい文章」と言えるでしょう。また、「リアリティ」という面においても、恐らくこれが「そう」であろうという感触は覚えました。
ただ、あくまでも「僕の」印象なんですが、全体的に暗い。もっと言えば、なんか世を拗ねているような、乱暴な言い方をすれば、幼稚な「匂い」がする。致命的かな、と思ったのが、美しく凝った文章でありながら、ページをめくるのに、どこかしらの労力がいる。平たく言えば、「楽しくない」。
具体的な作品名は、お好きな方もいらっしゃるかも知れないので、絶対に書きませんけど、とにかく「固い」。いかに文章が美しくても、また、長さ的にもさほどの長編じゃなかろうが、読破する努力をしようと思えない。
表層的な感想だとは、僕も分かっています。ただし、繰り返しますが「楽しくない」。エンターテインメントじゃないような感じがする。不思議。誰に向けて書かれているのか、何を伝えたいのか、なまじ文章が美しいだけに、なおのことぼんやりしているような?
頑張って通しで読めば、また感想も違ってくるのかも知れません。しかしながら、悪い言い方をすれば、文字を目で追うたびに、苛立ちのようなものが湧いてくる。
これが、世間一般で持ち上げられるような「文学」なのか? くどいようですが、文章表現は、僕なんざ比にならないほど細かく丁寧です。ただ、どうにも僕の脳が、この文章を拒絶するような。
この作者の方は、ほんの17歳の時に、既に文学の賞を取られたそうです。その事実だけ拾ってみても、才能という点においては、他よりずば抜けているんでしょう。
しかしながら、繰り返しますが、これが「文学」というものなのか? 「エンターテインメント」とは呼びづらい(と、「僕は」思う)作品が、なぜ? 以下略。
単に、僕の頭が悪いだけ、とも言えるとは思うんですが、少なくとも「ページをめくる手が止まらない」ようなことはありませんでした。
そりゃあ確かに、世の中、「作家」と呼ばれる方は、星の数ほどいらっしゃいます。この作者の方は、「僕とは相性が悪い」だけかも知れません。
しっかし、くどいようですが、ある意味では「借りてよかった」とは思うものの、新たな謎を抱えることになってしまい、大変気分がわだかまります。また図書館へ行って、全く別の作品でも借りりゃあ、それでいいんだとは思うんですが、うーん?
あ、多分ですけど、今、理由に推測が付いた気がします。文章から「熱」を感じないんですよ。妙に冷静過ぎて、それが違和感になっているのかも知れません。
まあ、色々腐してしまいましたが、逆に「僕は僕なりに、自分の書きたいものを、書きたいように書けばいい」事は分かったので、それはそれで収穫かな? と思ったり。
んじゃま、この辺で。
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