幻冬舎 VS 文芸社 VS 風詠社。(自費出版の話)(日記)

日記
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一晩でスパムメールが50通来たときの顔してます(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。『夢の中で夢を見る』という、割と器用なことをやらかして、結果的に、やっぱり寝覚めは最悪である、ステキな金曜日。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて。今朝も朝から大変ぐったりしているわけですが、やはり、それだったらそれで、悪いなりになんとか過ごさねばならんのが、地味に大変なんですけれども、まあそれはおいといて、タイトルの話を。

もしかしたら、皆様の中にもいらっしゃるかも知れませんが、『自分の本を出す(=書店に並べる)』というのは、表現する者にとっては、割と大きな共通の夢だと思うんですよ。もし僕にもうちょっとスキルがあって、ラノベデビューできていたなら、別にそれは難しくないのですが、そもそもが無理です。

となると、自費出版しかないのですが、僕は、選択肢を3つ知っています。『幻冬舎ルネッサンス新社』か、『文芸社』か、『風詠社』か。結論から述べます。コストの面で並べると、『幻冬舎>文芸社>>>>風詠社』です。

ただ単に『本を作る』だけなら、風詠社が一番安いのですが、本は、書店に並んで、お客さんの目に留まらなければ、意味がありません。風詠社は、そこの戦略が、ちょっと弱いです。

一度、風詠社に電話で聞いてみたのですが、もし、紙とインクにこだわらず、電子書籍のみの出版と展開であるならば、費用は20万円もかからないそうです。しかしながら、世に数多ある電子書籍のストアに、あまねく配信されるわけではありません。Amazonにすら、並ぶ保証はないとのこと。失礼ながら、それだとほとんど意味はありません。

文芸社の方は、名は通っていても、あそこは半分詐欺みたいなもんです。なんせ、手口として、まずは自前のコンテストを『公募ガイド』等で募集して、その後、落選した人間(そもそも、入選者がいるのかどうかも分からない)に対して、個別に直接電話を掛けてきて、『他に原稿があれば見せてくれ』と言ってきます。んで、その通りに浮かれて送ると、褒め殺しの講評とともに、300万円ぐらいの見積もりを、しれっと出してくると言う。

しかも、仮にその金銭を払って、文芸社で自費出版しても、(当時送られてきた資料を読む限り)『どうやって、いかに広く売ってくれるか?』の戦略的要素が、ゴソッと抜けてます。

そこを補うのが、幻冬舎です。少し前に、やっとの事で、費用も記載された資料のPDFが届いたのですが、全体的に、相当高いです。文芸社よりも高い。仮に電子書籍のみの展開だとしても、これも幻冬舎に電話で聞いたのですが、150万円(税別)かかるとのこと。

ただし、資料をつぶさに読んだ限りでは、『いったん作ったら、どう全国の書店に展開するか?』というのが、はっきりと書かれておりました。電子書籍にせよ、フォーマットを問わず、日本国内の、ほぼ全ての電子書籍のストアに配信するとのこと。この辺、腐っても幻冬舎だなと思いました。

ただし、少なくとも今の僕には、そんな資金はありません。ある程度長いスパンで見て、じっくり金策を考える必要があります。宝くじにでも当たれば話は別なんですが、そんなもんは、アテにするだけ無駄の極みと言うよりむしろ、滑稽です。

じゃあ、永遠の見果てぬ夢なのか? と問われれば、一応僕は僕なりに、何とかならんもんかと、必死に考えてはいるのですが、物事というのは、全てに於いて、そうそう思い通りに行きません。もし万事が個々人の思い通りに行くならば、なぜ、年間万単位で、日本に自殺者がいるのかって話ですよ。

このエントリを書いた理由は、単に、自費出版をしたいな、と思っていらっしゃる方々に、実際に僕が、各社から資料を取り寄せてみて、その現実をお伝えしたいと思ったからです。

繰り返しになりますが、『作るだけ』なら、風詠社が一番安上がりです。ただし、『広く売る』事を視野に入れると、幻冬舎がいいでしょう。十分な資金がある方は、検討してみてはいかがでしょうか? あ、文芸社は相手にしない方がいいです。

んじゃ、昼間はこの辺で。

応援よろしくお願いします!

コメント

  1. 嘉悦秀明 より:

    貴重な、リサーチありがとうございます。私も文芸社には、振り回されて、高い見積もり→嫁さんにボロクソに言われて出版できませんでした。
    ただ、3つの愚作をそれぞれ書面で評価していただいて、作品を客観的に考えられるようになりました。
    おそらく本屋に五万と並ぶ書籍のうち、ペイする本は超ごくわずか。内容だけの問題じゃなくて。
    当時、諷詠者の存在知りませんでしたが、お金なく自作でも本作ってやろうと、喘いでいたところ、MYISBNの存在を知り、夢を繋ぎました。
    自作本を作れる技術があれば、5000円くらいで、ISBNをとって、AmazonでPODで出版できるというソリューションでした。ただ、売値が1ページ10円なので、400ページ4000円でかつ、宣伝なしなので、自分で売り込むしかなく、すべなしという感じでした。
    しかしながら、世界中の子供達に読んで欲しいというコンセプトで描いた本なので、学校や図書館に寄贈させてもらって並べてもらえました。
    海外の有名図書館にも並べてもらってます。
    Amazonで出版してる方は、高額で自分でたくさんは買えないので、自作本を安価で手売りしたり、小さな図書館に寄贈したりしています。
    自作本でも、並べてくれる図書館もありました。海外など。海外へはもちろん英語版ですが。
    私は、SEなので、比較的自作本作るのは苦じゃなかったけど、普通の人にはどうでしょうか。ノンブルなど。
    もし、本作りのノウハウを教えてほしい人がいれば是非教えてあげたいです。youtubeにも公開してますが。
    なんか脱線してしまったようですので
    ここらでやめますね。(笑)

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