ここ数年で、最も充実した週末ではなかろうか? とか。あと、感動中枢がズレているのか摩耗しているのか。(日記)

日記
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人生は、ラーメンと唐揚げと餃子があれば、大抵の困難は乗り切れるんじゃないか? という、割とお手軽な真理について(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。じゃあ、上記3つをすべて手に入れられる餃子の王将は、理想郷なんじゃないか? とか思う土曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて。昨日の夜は、眠剤を飲んでもなかなか寝付けず、しまいにはメチャクチャ腹が減ってきたので、ついカッとなってカップラーメンを夜食に食ったら、まさしく悪魔の味がして、美味しかったのはいいんですけど、結局今朝は睡眠不足でした。いや、来客があった都合と、今日医者に行こうと思ったら、午前診のみなので、のんびり寝ていられなかったからなんですが。

で。まあそれなりにバタバタしつつ、身支度をして、予定通りに、最初は皮膚科へゴー。診察してもらったんですが、「多分、良性の腫瘍か何かでしょう。今現在痛くないなら、様子を見てください。座るのが痛くなったりしてきたら、うちでは手術できないので、別の大きな病院を紹介します」とのこと。要は「放置上等」であり、少なからず肩透かしであり、文字通り据わりが悪いんですけど、だからって食い下がることも出来ず、そのまま医者を出ました。

診察が終わった頃が、ちょうど昼飯時だったので、どうしよう? と考えて、「あっ!」と思いました。そう。映画館の並びを真っすぐ行けば、「天一」こと、「天下一品」がある! こんな機会でもないと、まず行けないので、直行。

どうせ同じ並びだし、ってことで、先に映画館へ寄り、自動券売機でチケットを買いました。何の映画か? と申しますと、これ。

はい。「83歳のやさしいスパイ」という作品です。ちなみに、映画の公式サイトはこちら。前情報なんぞ一切なし。単に、映画館のウェブサイトの上映スケジュールを見て、「ん?」と、なんかピンときたので、完全に直感で。どうせと言ってはなんですが、障害者割引で1,000円ですし、つまんなくても許せるかな? ってところで。

まあ、それはいいとして、数年ぶりの天一ですよ。気がつけば値段がずいぶん上がってて、下手にチャーハンをセットにしたら、1,000円を超えるので、無難にチャーシューメンの並(990円)を。

来たよ来たよ来ましたわよ。前に食ったのがもう思い出せないぐらいに昔の、天一のこってりラーメン。テーブル備え付けの辛子味噌をデン! とオンして、ズビズバとかっ喰らいました。「天一の前に天一なく、天一の後に天一なし」というのは、たった今僕が考えた言葉なんですが、平たく言えば、大変美味しゅうございました。

その後、映画の上映時間(12時30分)には、まだかなり時間があったので、駅近くのタバコ屋で、なにゆえか(発売当初に買ってみたものの、まずいな? と思ってそれっきりだった)「ピース・アロマ・インフィニティ」と、シャグ用のペーパーを買って、ホリーズカフェで時間をつぶすことに。

これですよ。630円もしやがりましたよ。記憶が定かなら、もう10年以上吸ってないはずです。どんな味だったっけ? と思って吸うと、そこまでひどくない。超うめえ! のが吸いたきゃ、「The Peace」を買えって話なんですが、煙の口当たりが(ピースライトより)まろやかなので、これはこれで。

ダッチコーヒーのラージサイズを飲んで、タバコを少し吸っても、まだ微妙に時間があったので、ちょっとドラッグストアに寄って、新しい歯ブラシを買ってから、劇場へ。

窓口で、チケットと障害者手帳を提示し、確認を取ってもらい、シアターの中へ。いくつかの予告の後、いよいよ本編スタート。

まず、言語が英語じゃない。頑張って聞いてみたところ、スペイン語っぽい。後になって知ったのですが、チリで制作された映画のようで。

その内容なんですが、あらすじなんかは先述の公式サイトを参照していただくとして、なんか妙に展開が淡々としてるなー? と思ったら、ドキュメンタリー映画だったそう。

一言でまとめると、

「老人を孤独にするな」

という、そんだけっつったらあんまりですが、少なくとも、ポスター等で見たような、「涙が溢れて止まらない」のは、「えー?」と思いました。擦れっ枯らし(カラシ)の上にケチャップ or チリソース? みたいな僕には、涙腺がまるで反応しませんで。

や、面白くなかったわけじゃないんですよ。主人公のセルヒオ爺さんは、「こんな人のいい爺さん、リアルでいるか?」ってレベルの善人で、イヤミな所が皆無だったこともあり、好感が持てました。

乱暴な言い方をすれば、「探偵事務所の依頼で老人ホームにスパイとして潜入したら、その先で入所者からモテモテになって、任務そっちのけでおせっかいを焼いたりしてるうちに、『入所者のリアル』に気づく」と言うだけの話です。

リアリティはあって当たり前。ポスターの文句(説明)に書いてあったんですが、実際の老人ホームで、映画とは知らせずにカメラを回していたそうなので、入所者の老人たちは、演技なんかしてないんですから。

結局、僕的な結論は? と問われたなら、「穏やかな時間を過ごせたなあ」というところでしょうか。ストーリーテリングのヒントとか、そういうのはなかったです。

本当に淡々と、老人ホームでの生活の様子と、(一応スパイとして頑張る)セルヒオ爺さんと他の入所者達との交流が描かれるだけですので、人によっちゃ「なんだこりゃ?」と思われるかも知れません。

ただし、このへんの空気感は、どう頑張ってもハリウッド映画には出せない味わいです。皆様にも異論はあるかと存じますが、僕が過去に観た映画で、似たテイストのものとして、1996年製作・小栗康平監督作の、『眠る男』(Wikipedia)が、鑑賞後の「個人的な」感覚(≒余韻)としても、割と近いかもな? と思いました。ただ、『眠る男』の方は、最後にその『眠り続けていた男』が死んでしまって、ちょっと悲しい雰囲気でしたが。

まあ、こういうひとときもあっていいよね、ってな感じで、劇場を出てバス停に向かうと、待ち時間ゼロで帰りのバスが来ていたので、それに乗って帰宅。

いやあ、結構充実した土曜日でした。全国ロードショーレベルの娯楽大作もいいですけど、この手の「気づく人が気づかなきゃ、多分日の目を見ない」たぐい(ポスターに「アカデミー賞」と書いてあっても、「ノミネート」止まり)の作品も、時々見る分にはいいかと思いましたね。実際、シアター内の客の人数も、10人いるかいないか? って具合でしたし。

今後も、気が向けば、また劇場に足を運んでもいいかも知れません。うん。

つうわけで、んじゃまた。

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