何の脈絡もなく思い出した、現役時代のある出来事。(日記)

日記
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日本語で『ストーリー』と言うと、どちらかと言えば架空のそれを指すことが多いですが、英語の場合、”story”は、文字通り『話』で、「話が違う!」と相手に文句を言う場合でも、”Story is different!”になるのが、いかに正しくとも、なんか引っかかります(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。明日の支出予定表のチェックも終わり、2円ぐらいの誤差はあったのですが、おおむね正しくて、ギリセーフだと思った午後のひととき、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、タイトルの話なんですが、寝室で静養していて、何の脈絡もなく、僕の現役時代、印象深かったことを思い出しました。

かれこれ13~4年は前の話だったと思います。ある時、僕にドラマCDの台本の依頼が来ました。原作は、某売れっ子イラストレーターさんのマンガで、それのスピンオフを書いてくれ、とのこと。当然、原作を知らないと話にならないので、単行本を買って読んでみたんですよ。

いや、正直、通読した後、頭を抱えました。なぜかって、ものの見事に内容がないんだ! 登場する女の子が可愛い、ただそれだけ。膨らませ得るストーリーというのが、少なくとも僕には全然見つけられず、単に僕の能力不足だったのかも知れませんが、ここからどうやってスピンオフさせればいいのか、まるっきり分かりませんでした。

ただし、いったん受けたからには、断ることはできません。どうしたもんか? と、相当悩んだのですが、どういうわけか、しばらくしてから、その台本は、別のライターさんが書くことになり、僕は別途、同じクライアントさんから、あるエロゲーを原作にしたドラマCDの台本を書くことを依頼されました。

一瞬は助かった! と思ったんですが、そのエロゲーの方も、本編とネタが被るといけないので、クライアントさんからゲーム本編をもらって、一通りプレイしたんです。そのゲームはかなりのボリューム(メインライターさんに聞いたところ、総シナリオ容量が、プレーンテキストで3MB超! 普通の小説1冊が、確かキロバイト換算で200KB前後だったはずなので、推して知るべし)で、全ルートを(オマケに至るまで)網羅して、隅から隅までのネタを頭に叩き込みつつ、フルコンプリートするには、かなりの日数がかかりました。

しかしながら、依頼された台本そのものは、いったんネタが浮かんだら、74分の尺のものを、2日ほどで脱稿できまして、クライアントさんに文句は言わせませんでした。

余談ですが、その当時の僕は、(久米田康治先生作の)『さよなら絶望先生』にかなりはまっておりまして、台本の中にも、ちょっとしたお遊びで、『絶望した!』のワードを入れてみたんです。

ボツるかな? と思ったんですが、クライアントさんからは、特に文句も言われず、そのままOKが出まして、いざ収録現場へ向かって、渡された香盤表(出演者リスト)を見て「えー!?」と驚いたのが、ドラマCD内で主人公役を務めて下さった役者さんが、当の『絶望先生』のアニメに『久藤准』役で出演なさっていた、『だいちゅうさん』こと、水島大宙(たかひろ)さんだったことです。収録ブースでは、ちょっとした笑いが生まれていました。

さらに余談ですが、収録現場で、調子こいた僕が口を滑らせて、「あははー、このネタ、(ウェブラジオの)『さよなら絶望放送』に投稿しましょうかねー?」と言ったら、音響監督さんに、超マジトーンで「それはダメですね」と、ズビシッ! と言われて、かなり反省しました。

廃業した今、もはや収録現場に立ち会うことはないですが、『声優さんの本気(業=わざ)』を垣間見られる、あの楽しくも、バキバキの緊迫感漂うスタジオの空気が、僕は大好きでした。そんな思い出話。

んじゃまた。

19時40分:情けないですが、追記を加えました。

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