『一緒に』という意味の“together”の綴りは、『彼女を得るには』、つまり、“to+get+her”と覚えておくと、結構しっくりきます(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。創作活動を一度でも経験したことがある方ならば、その辛さ以上の、一種名状しがたい愉しみを、きっとご存じのはずだと確信する夜のひととき、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて。今日の昼間の更新後、昼飯を食って、素直に執筆にかかれたか? そうは問屋が卸さない。朝に親から下命された、スーパーへの買い物補助。当然、人混みの中に出たわけで、その精神的疲れが時間差でどわっと来たため、まずは寝室へ避難。だいたい2時間半ぐらいは横になってました。
ただ、横になっていて、身体は多少休まっても、原稿のことが気になってしょうがない。疲労感とある種の義務感がしばらくケンカして、『書こう』と言う気力が、かろうじて判定勝ちしたので、自室に戻ったのが、だいたい午後3時頃。改めて書きかけの原稿テキストを開き、続きを書き始めました。
しかし、やはり肉体的に辛かったせいか、今日は18枚ほど書いたところで、力尽きました。その代わり、第1章(プロローグ)のケツまでは書くことができました。もちろん、区切りが付いたところで、頭からもう一度読んで、軽くチェックと微調整を施し、『少なくとも今日の段階では』まあこんなもんだろう、と『僕は』言えるレベルにまで持って行けました。
なお、昨日の段階では、「プロローグで50枚は行かないでしょう」と書いた割に、区切りが付いた後、いざ秀丸エディタの原稿用紙換算マクロで計算させると、49枚と3行。つまり、ほぼ50枚でした。いや、この偶然には少し驚きましたね。僕はやりませんけど、ゴルフで言うなら、ほとんどホールインワンです。
余談ですが、僕の亡父は、五十代後半からゴルフを始め、晩年まで、そののめり込みっぷりたるや凄かったのですが、生涯で1回だけ、(もちろんパースリーのホールで)ホールインワンを決めたことがあるそうです。僕がその場にいたわけではないのですが、今でも、記念の銅像と、その時のボールが家に残ってます。
話を戻して。少し困ったぞ、と思ったのは、プロローグで50枚使ったなら、プロットが倍ある、第2~4章が、多分大変だろうと言うことです。なんせ、省けるような、どうでもいいエピソードは、ハナからプロットに書いてません。さりとて、引っ張りすぎは禁物。さて、どういう塩梅で広げるか? これについては、至急考える必要はないので、明日以降で全然いいんですが、楽しみでもあり、悩ましくもあり。あんまり深く考えすぎると書けなくなるので、もうこうなったら、流れに身を任せるしかないでしょう。いい加減っぽく聞こえますが、これもひとえに、肩肘張る必要のない、純粋な趣味であればこそです。
それにつけても、書いた原稿から溢れ出す、他人事感はどうしたものか。何度も言うように、書いたのは、他ならぬ僕です。んが、本当に僕なのかが、妙に疑わしい。おキツネ様か、毒電波か、やはり別人格か。一つ言えるのは、『シャカリキ~』を書いた時のような、『無駄な力み』が、文章から感じられないので、そこはまあいいんじゃなかろうかと。
僕自身よく覚えているのですが、11年前『シャカリキ』を書いた時は、もうガチガチの義務感に凝り固まってて、その上、ウケを取ろうと必死だったので、『逆算で書いていく』というそもそもの要因も相まって、どえりゃあ(なぜか名古屋弁で)大変でした。
くどいようですが、『楽な創作活動』というのは、まずないもんです。当然、昨日も今日も、めっさしんどかったわけですが、やっぱり『余分な力』が入ってないなー、という実感はあります。多分ですけど、それなりに面白い作品になるんじゃないかと思ってます。
あんまり関係があるようなないような話ですが、その昔の現役時代は、『新人ライターの書いたテキストの修正作業』、まあ平たく言えば、尻拭いの仕事も、僕は何回かやったことがあります。そこまで数をこなしたわけでもないので、断定までは到底できないんですが、僕がやった限りでは、『未熟者ほど、ハードボイルドを気取りたがる』傾向があるように思えます。
あるタイトルにおいて、ヒロインのキャラ立てなんか二の次で、ゲーム本編のストーリーとは微塵も関係ない、枝葉にもならない、まるで無意味なエピソードを、クソ延々と書いてたのを見た時には、なんかもう、かえってまろやかな気分になって、容赦なく、該当箇所を北朝鮮ばりに無慈悲に、大なたを振るってバッサリ削除したのも、まあいい思い出かなと。
さらに余談ですが、俗に『鍵っ子』と呼ばれる一派。僕は凄く苦手です。いや、僕も昔、1タイトルだけ参考としてプレイしてみて、あざとさの極みと言わんばかりに計算され尽くした(シナリオ、音楽、演出、総合的な)構成に、『強制的に』号泣させられ、大変悔しい思いをしたものです。
あの手のタイトルの濡れ場は、僕からすりゃあ、出がらしのコーヒー以下の、エロゲーなめんな? というほどのあっさり具合なんですが、ある時、その辺の裏事情に詳しい当時の知り合いに聞いたところ、制作スタッフ達は、あのレベルで「これがエロいんです!」と、目を輝かせていたそうです。
それを聞いた時には、過度ってレベルじゃねえ、それこそ創作物レベルでの純粋さに、もうただただ、憐憫の情を覚えたもんです。いろんな人がいるもんですねえ。
さあ、話があちこちに飛びましたが、今日はもう終わりです。執筆に関して、明日がどうなるかは、見当も付きません。でも、そういうもんでしょう。逆に、作者の僕が分からない、ということは、ある意味で、キャラが作り込めてて、自分で動けるということだと思うので、後はもう、『彼ら』に任せりゃいいかな、とか考えてます。『レール』はきっちり敷設したので、変に暴走しない限り、脱線することもないはずです。まあ、やはりボチボチと、ですね。
んじゃ、今日はこの辺で。
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