英語を毛嫌いする日本の一般人の心理と、初心者の無知につけこんで、その気になりゃあブラウザの拡張機能なりフリーウェアでどうとでもなるものを、値段をつけて売っているソースネクストがあまり好きではありません(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。最近朝がたいへん辛く、それを矯正すべく今朝は朝8時に目覚まし時計をセットしたんですが、ガン無視して10時半まで寝ていた火曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて。懸賞小説の敗残から、一夜明けました。あれから、順序が思いっきり逆ですが「そもそも、MF文庫Jの傾向って?」と思い、あれこれ調べてみました。すると、「へえ」と思ったことが。
僕も届いたら晒すつもりではありますが、評価シートの採点項目に「複数ヒロインがいて、読者の人気を二分するほどであるか」というのがあるらしいです。
僕の中でのMF文庫Jレーベルの作品といえば、まあ大概古いですけど「ゼロの使い魔」と「神様家族」が記憶にあります。内容を思い出すと、確かにどっちも正ヒロインとサブヒロインがいました。しかもどっちもかわいい。そこが評価のポイントに含まれているなら、ヒロイン1人との一途な恋、というのは、残念ながら対象外になるようです。
もっとも、僕の作品についての本当の評価シートはまだ来てませんから、実際に中身を見てみないことには、どういう捉えられ方をしたのか、正確には分かりませんけどね。他にもおそらく、「僕は」よしと思っていても「そうじゃない」ことも多分にあるはずです。
ちょろっと今回の応募作について成立の過程をバラしますと、そもそもが、去年の夏のある日、精神の状態が極めて悪く、かなり真面目に「死にたい」と思ったんですよ。
相当鬱々としていたんですが、幸いにも「こなくそ!」という反骨心が湧いてきまして、「じゃあこの心境をベースに作品を書いてやれ」と決めたんです。
ですから、応募作の内容を一言でまとめるなら「死にたがっていた主人公が、最終的に生きる希望を見出す話」です。死神や天使が出てきたりして、ファンタジーの皮をかぶってますが、中身としては結構ずっしり重たい感じかなー、と、今更ながら。
ティーンエイジャーが「気楽に」読めるか? と問われれば、「うーん?」という感じもします。結局は中途半端だったのかな? と思えども、結果が出たものに後からあれこれ言ってもしょうがないですね。また、「僕が読者に伝えたいこと」を結構盛り込んだせいで、ちょっと説教臭くなった気もしますし。
もしかしたらですけど、僕はラノベを書いたつもりでも、定義的には逸れていたのかも知れません。設定はラノベっぽいですけど、一般文学作品でも、死神が出てくる作品なんていっぱいありますしね。
死神が出てきて、かつ、僕も知ってて「すげえ!」と思ったのは、これも今や大概古いですけど、伊坂幸太郎の「死神の精度」なんかが好例かと。
つまるところは、ただの仮説ではありますが「無意識的に、文芸寄り(そうでなければ、読者層が上)の作品を書いていた」ということになるんじゃなかろうかと。
じゃあ? と思って、このエントリを書きながらちょろっと調べてみると、そういう「大人のためのキャラクター小説」、ジャンルとしては「ライト文芸」を募集している賞、というのも(数は少ないですけど)あるんですね。ぱっと目についたのが、「富士見L文庫」の「富士見ノベル大賞」。
この賞の締切は今年の5月10日ということですので、(MF文庫Jからの講評を読んで、できるなら手直ししてでも)おそらく間に合うかと。
ちょっと話はそれるんですけど、こういうことを考えてて、どうしても思い出すことがあります。現役時代、ある仕事関係の方が、ラノベ雑誌を創刊しよう、と言い出しまして、いろんなエロゲライターさん方に声をかけていたんですよ。
僕も執筆予定陣の中に含まれてまして、今でも覚えてるんですが、大阪日本橋の電気街にあるドトールで打ち合わせしました。が、その頃の僕は「ラノベとはなんぞや?」を、悲しいぐらいに分かってなかったんです。出した案は、どう考えても一般文芸向けのネタでした。
結局、僕自身もネタがまるで膨らまず、そうこうしているうちに、その新雑誌の企画は、表紙に某有名原画家さんを起用しての準備号が出たまでで、実際の刊行には至らず、フェードアウトしました。
声をかけられたライターさんの中には、既に一本作品を完成させてしまった方もおり、当然ギャラは出ませんでしたから、その言い出しっぺの方が総スカンを食らったのも、まあ自然の流れかと。
何が言いたいのかと申しますと、結局僕がやりたいのは、ティーン向けの作品じゃないんじゃ? ということです。
これは醜くも過去の栄光にすがってるだけですけど、実際僕は、もう10年以上前の話ですが、一般の文学賞(第25回「さきがけ文学賞」)で最終選考まで残ってますし。
じゃあ、今後の予定は決まりました。電撃文庫に送った方の評価がどうなるかはまだ分かりませんけど、目指す方向を「ライト文芸」に修正して、そっちを目標にすべきじゃないかと「今は」思います。
現状、手持ちのネタは2つあるんですが、1つは短いので電撃文庫の短編部門しか出し先がないのですが、もう1つはどうひいき目に見てもラノベではない上に、キャラクター小説でもないので、やっぱり一般文学賞向けかなあ、とぼんやり。
しかしまあ、「ライト文芸」というジャンルがあると分かっただけでも、今日は収穫でした。当然、仮にそっちの傾向に合致していたとしても、トントンと物事がうまく進むはずなんて、どこにもないわけですけどね。努力の方向性が見えてきただけでも、よしとしましょう。
んじゃまた。
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