……太宰って、何が楽しみで生きてたんだろう?(『道化の華』&『無趣味』読了)(日記)

日記
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今日の仕事は、あらゆる種類の中でも一番難しく(率直に、もはや内職ではない)、気を遣う上に失敗が絶対に許されないという、通所者の中でも数人しかできる人間がいないものだったんですが、その難易度と要される集中力のおかげで、体感時間がやけに短かったのは、いい事なのかどうか(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。将来的にはフルタイムで働けるようになりたい、と、親に自分の目標を高らかに宣言したら、「家の用事をしてもらわなければならないから、それだと困る」と、あんまりな理由で却下された月曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて、タイトルの話なんですが、当分続くよ太宰行脚。今日は、『道化の華』と『無趣味』を読みました。

『道化の華』の方は、まあ何と言うか、20代あたりの若者にありがちな、何でもかんでも『笑い』に丸め込んで、決して本音を悟らせまいとする、ある意味での繊細さ、またあるいは臆病さを書いたものかな? と読めました。

ただ、合間合間に挟まれる、作者(太宰)本人の注釈と言うか、予防線めいた言い訳、はたまた現在進行形で書いている作品への自己ツッコミが、作者的なそれこそ本音が垣間見えて、そっちの方が心に残るという、不思議な作品でした。このへん、私小説のそれたる所以かな、とか。

『道化』は今日の通勤時間と職場の昼休みと、帰宅後の少しの時間で読み終わり、さあ次は? と思い、感覚で『無趣味』をポチり。そしたら、わずか1ページのエッセイというか、ボヤキみたいなもんでした。

要は「衣食住に凝る人間が分からん」ってだけの主張なんですけど、じゃあ太宰って、何を楽しみで生きてたんだろう? って思いません?

そりゃあ確かに、太宰の生きた昭和初期と、令和の今じゃあ、環境が違いすぎます。ただ、衣食住の何らにも興味がないなら、何? って話ですよ。やっぱり、酒と女なんでしょうかね?

この、酒と女についちゃあ、読めば読むほど「またか!?」と思うほど頻出します。なんせ太宰自身、『人間失格』の中で、主人公(自分)を『色魔』と呼ばせてますし。このリア充め!(以下検閲削除)

僕的には、酒も女も嫌いじゃないけど、深入りはしたくない派ですから、その辺の心境はちょっと分かりません。

そう言えば、西村賢太氏の『苦役列車』も、比喩的に言うなら『無音』の作品でした。確かに『音楽を聴く』ってことは、最低でもラジオがないと無理な話ですから、その日暮らしで、かつ、日雇いの賃金がタバコ代とソープ貯金に消えるようじゃ、それも仕方ねえとは思いますが。

とかまあ、それなりに書いてみたら、それなりの時間になっていたので、今日はここまで。明日は『散華』でも読みます。

んじゃまた。

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