『告知板』を『コクチバン』とカタカナに開いて、『コ』にアクセントを付けると、なんとなく宇宙刑事っぽくなると思いませんか? さしずめ、『伝言刑事! コクチバン!』って感じで(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。親が僕の誕生日を覚えていてくれたらしく、晩飯は、赤飯と鯛の尾頭付きでした。なお、僕がもう酒が飲めなくなったので、代わりに味噌汁で乾杯しました。ただ親は、僕の年を1歳若く間違えてましたけど。皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて。昼間のエントリで書いた、新作小説の件。『比較的にマシ』という精神状態だったため、物は試しで、早速着手してみました。
とは言え、何にもなしで、いきなり本文が書けるわけがありません。まずは『一行あらすじ』、つまり、『一言で言うと、どんな話か?』イコール、『物語の芯』を考えて、次に、(メインとサブの)キャラ設定と、舞台設定を、思いつく限り細かく書きました。名前はもちろん、趣味や、好きな物、嫌いな物、特技、将来の夢、エトセトラ。僕の過去の経験上、キャラクターの設定を作り込めばそれだけ、本文を書く時に、スムーズに行く物です。
んで、キャラがあらかた固まったら、超ざっくりと、話の流れを考えます。起承転結(人によっては、序破急)の構成ですね。実際に書き始めるには、この起承転結を、さらに各パートごとに、エピソード単位まで細分化する必要があるのですが、今はそこまで焦る必要はありません。
その次に、『どう締めくくるか?』つまり『オチ』を考えます。なんか国語のテストにありがちですが、『作者として、最も述べたいこと』で締めれば、多分綺麗にまとまるはず。これも、一応の個人的経験則です。やがて、それも決まりました。
あれこれ考えているうちに、看板、つまりタイトルも浮かんで、まあうぬぼれですが、割としっくり来ていたので、多分これは決定。今日が終わってみれば、そりゃあ全盛期に比べりゃ、衰えてはいるでしょうが、僕自身、自分で驚くぐらいには進みました。
今の僕は、『エロシーンは』書けなくなりました。それは確実なんですが、そうでないなら、どうやら、まだ完全に枯れてはいないようです。ここで活きてくるのが、もう6年前になりますけど、大阪は南方の、某シナリオ養成所で学んだことの数々。さすがに、一分の隙もない程(過去の講義を)完璧には覚えてませんけど、要点は押さえてるつもりです。そりゃあ、都合2年間ほど、みっちり修行しましたし。多少の血肉にはなってるはず。
その養成所で学んだことは、突き詰めれば、ほんの2文字の言葉がキモの1行で表せるんですが、逆に、それさえ心がけておけば、ブレはしないと思います。
後は、もちろんまだ、先述の『具体的なエピソード』を考える作業が残ってますけど、『いかに楽しんで書けるか?』だと思います。これは僕の持論なんですが、『文字』というのは、『鏡』のようなもんです。すなわち、『書く』ことは、『リアルタイムで自分の心情を表す』ことに等しいわけです。例えば、書くのに苦労すれば、その試行錯誤の痕跡が文章に出ます。そういうもんです。
さりとて、あまりに読者不在で好き勝手に書くと、やっぱりそれは、独りよがりになります。まあこれについては、初稿が上がった段階で、それなりの期間『寝かせて』から、冷静に再読して、加筆修正するのがセオリーではあります。
余談ですが、なぜ、このエントリのアイキャッチがミルクレープなのかというと、物語というのは、小さなエピソードの積み重ねだ、という、僕の考えからです。
明日の(精神のコンディション的)保証はありません。しかしながら、今日1日だけを切り取れば、どうも今までの僕は、ちょっと甘えていたようです。やればできたんだ、と、我ながら少し感動しました。いやまあ大げさなのは承知で。
正直、主題としてはありきたりです。そこをどう面白く肉付けして書けるか? が、腕の見せどころでしょう。まさか絶対的な自信なんてないですが、むしり取った衣笠、もとい、昔取った杵柄は、まだ有効なはず。キャラを入念に作り込めば、自ずと『そいつら』が、意外と結構、勝手に動いてくれるもんです。
実際、数年前に『シャカリキめいでい!』を書いた時も、キャラが勝手に動いたせいで、当初のプロットに(びっしりと)書いた、1章丸ごと分が不要になったぐらいですし。
今回がどうなるか、書き始めてみないと、なーんにも分からん訳ですが、希望の光が見えただけでも、上出来でした。焦る必要はありません。僕的な『締め切り』は、1年間あります。
総じて見れば、今日はいい日でした。特異点的と言ってもいいでしょう。繰り返しますが、明日、どんな状況になってるか、まるで分かりません。慌てるとろくな事にならないのは、万事において共通してます。ナメクジみたいな歩みでもいいんです。1年掛けてゴールさえできれば。
んじゃ、今日はこの辺で。
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