国語ができないのに、英語教育に力を入れてもなあ。他。

日記
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いくら僕の読書量が、人より格段に少ない方とは言え、夢野久作の『ドグラ・マグラ』ぐらいは、かなり昔ですが、通しで読みました(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。必要最低限、ギリギリ限度の、外界との接触手段として、時々は、Facebookのタイムラインを眺めているのですが、30年以上前に大変お世話になって、今なお繋がりを持って下さっている、ある知人が、現政権に対する愚痴を、思いっきり書いてました。が、その方も、「じゃあ、代わりに誰が、総理にふさわしいか?」が、まるっと抜けていて、残念ながら、『ただの悪口』の域を出ておらず、大変がっかりしました。皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて。タイトルの話を。その、Facebookのタイムラインで、誰かがシェアしていたリンクで、日経ビジネスの、こんな記事を読みました。お題は、『最近の若者の、国語力低下について』なんですが、いやもう、これがもし本当ならば、かなり危ないですよ。自国の言葉さえ危ういのに、英語教育に、いかに力を入れようと、多分無駄だろうというのが、僕の意見です。

んで、知ってる人はとうに知ってますが、僕は、幼少期より、『読書の習慣』というのがなかったため、今まで読んだ本の数は、人よりずーっと少ないです。加えて、僕は3人姉弟なんですけど、全員揃って、嫌いな物は『努力』です。

が、こんな僕が、なぜ、我流であろうと、10年以上も、ライターをやっていられたか? 答えは多分、すごくシンプルで、僕の、中高時代の趣味とも言えたのが、『国語の教科書と、国語辞典を読む』事だったからだと思います。

教科書には、数多の名作の『エッセンス』が詰まっています。もう、繰り返し繰り返し読みました。また、こんなこともありました。僕の通っていた高校には、『表現』という科目の授業があり、さすがにもう、どんな授業内容だったかは忘れたのですけども、1つ、忘れられないことがあります。ある日、僕が宿題を忘れた時です。先生は、罰として、なんと、『国語の教科書を、1冊全部、ノートに丸写ししろ』と言いました。当然、期限付きです。

いやあ、その作業の大変だったこと! 国語の教科書と言えども、結構な厚さがあります。それを、一言一句漏らさず、書き写す。手が痺れようとも、締め切りがあるから、やらざるを得ない。結果としては、やり遂げられたのですが、当時は無意味だと思えていた、あれが、『より深く教科書を読む』ことと、『アウトプットの練習』になっていたのだと思います。授業では飛ばしていたところも、全部読んで、頭に入れた上で、書く。なるほど、あれは確かに罰でしたが、巡り巡って、後の僕の、役に立っていたのだと思います。

あと、こんな話も、同年代の現役ライターさんから聞きました。若手のエロゲライター志望者の中には、『エロゲライターになりたいけど、エロは書きたくない』というタイプが、結構いるとか。

これも、めいっぱい矛盾しているというか、ちゃんちゃらおかしいというか、僕に言わせれば、「味噌汁で顔洗って、出直してこい」ですよ。エロ抜きの表現がしたいのなら、初めから、ラノベ作家を目指せばいいんです。エロゲである必然性は、どこにもないわけで、「キモが書けないライター」なんてのは、エロゲ業界内においては、ただの無能です。

僕が、これだけ口悪く言うのも、この手のライターは、20年前から存在していたからです。僕が、名古屋に勤務を始めた頃の、会社での初仕事がまさにそれで、当時の業界内では、超有名ブランドの売れっ子ライター氏が、当時の僕の会社に移籍してきて、1本手がけたんですよ。んが、その彼は、『凌辱系のエロシーン』が書けないライターで、結局、該当するシーンは、全部、僕と、同僚氏で、せっせと書きました。ちなみに、そのタイトルは、売上が振るわなかったにも関わらず、当時のブームに乗って、アニメ化もされました。

ちょっと自慢話になりますが、僕は、15年あまりのライター生活の中で、自分の関わった作品が、都合4作、アニメになりました。ただし、その頃のエロアニメ業界というのは、粗製濫造上等な時代で、全てが、お世辞にもクオリティが高かったとは言いがたいです。

ここで、豆知識。自作がアニメ化されるのは、確かに誉れではありますが、ライターは、一銭も儲かりません。大抵が、「いつの間にか」アニメ化されてるもんです。んで、いまだに、無修正版が海外に出回って、『HENTAI(エロアニメのこと)』の1作として、売られてるんです。この微妙な心境を、いかに言葉にできたものか?

どうでもいいっちゃいいですけど、今の教育現場の、国語教育って、どうなってるんでしょうね? 前掲の、日経ビジネスの記事内容のように、『辞書の引き方すら分からない』のが多いなら、もっと危機感を持った方がいいんじゃないかなあ、と思います。

以上、4時間近く寝室で静養して、どうにかこうにか、気持ち程度回復したであろう頭で、書いてみました。

んじゃまた。

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