30年以上エロマンガを読んでると「呼んでる」未知の作品ってのが、なんとなく分かるンですよ(挨拶)。
と、いうわけで、フジカワです。小学生ぐらいの子が口げんかで「10兆万円賭けるか!?」というのが通じたのは僕の周辺だけかも知れませんが、10兆の1万倍つったら10京(けい)であり、そんな金が存在したら逆に怖いわ! と思う月曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。
さて。エロネタです。エロマンガネタです。エロマンガの世界は星の数ほど作家さんがいらっしゃって、種々様々な作品を発表しておられますが、全く知らない作家さんの本を「ジャケ買い」するのも、コレクターの楽しみです。
で。割と最近「ティウン!」と来た作品に出会えまして、それが大当たりだったので、これはぜひとも感想を書かねばと思った次第。
作者の方のお名前は「メガねぃ」先生。現時点で2冊単行本を出しておられます。これと、これ。両方買いました。
まず、エロマンガの話をするたびに僕は毎回言ってますが、エロマンガってのは「極めつけのファンタジー」です。リアリティなんぞ、そこらの野良犬に食わせてください。
その前提の上で(直感に従って)2冊めの「思春期のお勉強」から読んでみたんです。
いやもう、主人公もヒロインも、ピュアの塊。ざっくりとした流れは「セックスに興味津々な女子が、たまたま1人の男子と関係を持つことになって……」というところなんですが、その2人が、どんどんラブラブになってくる。
その恋愛感情の清らかなこと! そして「カラダから始まる愛」なんて、漢(おとこ)の浪漫の権化じゃないですか!?
もはやこれは手垢にまみれたを通り越し、古文書レベルも超えて、古代エジプトの遺跡に刻まれたヒエログリフ(象形文字)かってぐらいの表現ですが「青春=性春」ですよ。それを2人は、思いっきり謳歌、満喫してる。
もうね、汚れたオッサン(ついでに、中高一貫男子校)の僕には、キラキラと眩しいぐらいです。
いやー「参った!」と言う程でした。口から砂を吐きましたさ。汚れちまつた悲しみに、ここまで沁みるか。今の殺伐とした世の中への、ささやかな反撃の一矢ですよ。僕的には。
それでいて、実用度もかなり高め。なんせ主人公もヒロインも好奇心バリバリですから、進めば進むほどプレイがディープ&ハードに。でも根底にはラブさがガッツリと。
ありえない。だがそれがいい。ナイスかつマーベラスかつジョリーグッドですよ。失禁シーンがさりげに多めに織り込まれているのも、僕個人の性癖的にはグッド。
ただ、ぼんやり思ったんですけど、今どきのガキんちょはマセてますから、こういう流れがあっても不思議じゃないよなあ、と、何周か回って奇妙な(ありえないはずの)リアリティさえ少し感じました。
で、「ほふう……」と余韻に浸った後、逆流して1冊目の「思春期セックス」も読むと、こっちはこっちで「だばー」(口から砂を吐く)。同じく(主に)通底しているのは「カラダから始まる愛」。なんですか? 僕の右脇腹の浪漫回路をショートさせる気ですか?
何発使ったかは流石に恥ずかしくて言えませんが、僕の乾ききってひび割れた心に、(少々過剰なまでの)潤いを与えてくれるような作風でございました。
「青臭くて、純愛で、濃ゆいエロ」が読みたいなら、全力で推します。うん、いい作家さんに出会えました。今後、要チェックですね。
いやー、エロマンガって、本当にいいものですね!(故・マイク水野風に)
んじゃまた。
応援よろしくお願いします!
にほんブログ村
エッセイ・随筆ランキング
コメント