訃報をキッカケにその存在を初めて知る、というのもはなはだ失礼ながら。しかし、ある意味ではいいタイミングで。(創作の話)(日記)

日記
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予想通りというか、今朝起きると、ワクチンを接種した左の二の腕が痛くなっており、また、普段以上の倦怠感を覚えていたので、今日の有休を取ったのは正解だったと思いました(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。いよいよ連休も最終日。時期的に、クレカの明細も(先月分が)確定し、収支計画書の検算に余念がないのはいいとして、確定と言えば、確定申告が控えてるよなあ、と、毎年の事ながら「んあー」と思う月曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。

さて。今日の昼間は、もっぱら読書をしてました。太宰が続きますが、『正義と微笑』を読了。相変わらず「ずりぃなぁ」と思うぐらいに面白く、これが文豪のそれたる所以か、と思いました。

これで、(随筆を含めて)太宰は5冊読んだ事になるんですが、ハズレがないってのは、やっぱりずるいと思いませんか?

で。これはもしかしたら、いつか書いたかも知れないんですけど、(自宅で『鴛鴦歌合戦』などを教えてくれた)名古屋勤務時代の元上司から、僕はしばしば言われるんですよ。

「フジカワ君は、私小説の方面へ行くと思ってたんだけどなあ」

この元上司も、近年脚本家デビューした方ではあるのですが、編集者としての嗅覚が鋭い御方でして。僕は毎年この方に年賀状を出し、だいたい松の内が明けるギリギリぐらいに、お礼の電話がかかってきて、互いの近況を報告し合う、というのがお決まりになってます。

また、同様のことを、当時の同僚氏にも言われました。世間的には『私小説と言えば、元祖は太宰』ということのようで。

僕が『人間失格』を読もうと重い腰を上げたのも、この御方から毎年のように「フジカワ君、『人間失格』は読んだ?」と、半ば定型句のように言われていたからです。

つまりは「こりゃあ、読まねえと話が合わせられないな」と、観念して、という動機なんですね。すんげぇ不純ではありますが。

ただ、結果的には『人間失格』は大変面白く、今までどちらかと言うと読書嫌いだった僕を、沼に引きずり込むぐらいの威力はあったわけで。

とりあえずですが、少なくとも太宰は網羅したい。その後ですが、温故知新の精神にのっとり、あえて古典をどんどん読んでいくつもりです。

あ、私小説の話は、一度書いてますね。日付を見ると、ほぼジャスト一ヶ月前ですが。その後、じゃあ? と思い、考え始めたんですが、どーもうまくまとまらない。

まさか『人間失格』の構成を剽窃する(パクる)わけにも行きませんし、要はもうちょっと参考資料が読みたい。つっこんで言えば、『現代の』私小説が読んでみたい。

で、やっとここでタイトルの話なんですが、先日、作家の西村賢太氏が亡くなった、というニュースを見ました。

お恥ずかしながら、ぶっちゃけ「誰?」というレベルだったんですが、私小説作家だったとのこと。しかもそれで、芥川賞まで獲っている。

ふむ? と思いました。渡りに舟、という表現は大変不適切ですが、いっちょ、氏の作品を読んでみたくなりました。具体的には、代表作であり、その芥川賞を獲った『苦役列車』ですね。これ。

今一度収支計画書をチェックすると、Kindle版ならギリギリ買える金額です。ついでに、試し読みもしてみました。そんなに抵抗のない読み口だと感じたので、即座にポチりました。

『一を知って十を知る』なんざ不可能ですけど、冒頭を試し読みして、少なくとも『視点(語り口)』は固まりました。後は、構成と、締め。当然、内容も重要です。

ただ、西村賢太氏の人生ほど、僕のそれはドラマチックじゃない。土台の家庭環境からして、西村氏はいったん崩壊を味わってるのに対し、僕はそうじゃ無い。

いやまあ、20年ちょい、こっぴどく精神を病んでいて、閉鎖病棟にいたことがあるとか、特に去年までの7年間が地獄だった、という点では勝ってる「かも」知れませんが、今の僕は世間に対して特段の怨嗟を持っているわけでもなし、アルコールに依存したこともないですし、その日暮らしの日雇い労働者だった経験もないです。

しかしながら、『人並みの人生』ではなかったのは、多分確実なんじゃないかと。加えて今は、日々がいっぱいいっぱいでありながら、感情が捻れまくった結果、(不安の発作等は健在なれど)不思議な安堵すら覚えています。

よし、ってことで、タイトル決定(変更)。続けて、先月の段階で(勢いのみで書いていた)原稿を、ズゴゴッと手直し。つうか、全部書き直し。

これまた当然の真理ではありますが、『苦役列車』『さえ』読めば、万事良好って事もないです。でも、何らかの参考にはなるはず。事実、試し読みをしただけで、なんか(大げさですが)共鳴する物があったように思えましたからね。

結局、15枚程書いて、いったんストップ。気付けばもう、割といい時間です。明日からのスキマ時間は、『苦役列車』を読んで、勉強しようかと。

さあ、明日は年金の支給日です。色々と衝動買いした結果、4月まで6,000円で過ごせ、という計算なんですが、問題はないです。この6,000円は、何度か触れてる通り「2ヶ月間で必要な、一切合切の必要経費を引いた金額」ですからね。

明日から平常運転です。せいぜい寝坊しないようにしましょう。

んじゃまた。

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