自分でかけた呪いは、自分でしか解呪できない。(懸賞小説の話)(日記)

日記
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Twitterのタイムラインを眺めていたら、ラノベ界の大御所であらせられるところの榊一郎先生が、(色々ご事情があってか)突如「にゃーん」とツイートされていたので、「お疲れさまです」とリプを返しておきました(挨拶)。

と、いうわけで、フジカワです。神戸での桜の開花宣言はまだなんですが、僕の家は大阪府に近いせいか、街路樹の桜がもうかなり咲いていて、否が応でも「春だなー」と思う水曜日、皆様いかがお過ごしでしょうか。(追記:今夜の国営放送の地方版ニュースで、神戸でも桜の開花宣言が出ました)

さて。タイトルの話。昨日、電撃文庫向けの短編の話をさせていただいたと思います。あれからさらに何度か読み返し、微調整を施し、ついでに梗概にも誤脱を見つけてしまったりして、そっちも修正などしていました。

は、いいんですけど、n回目のチェックを終えると、だんだんイライラしてきまして。(その上に何も載っていないという前提で)目の前にちゃぶ台があったら「そぉい!」とひっくり返したい心境になりました。あえて死語を使わせていただけるならば、「MK5」、すなわち「マジでキレる5秒前」ですよ。

なにがしかのモノを書く時に毎回思うんですけど、「創作」ってのは立派な「呪い」ですよね。しかも、自分で自分にかける。

正当なギャラが出る仕事ならまだしも、そうではないんです。魂を削りまくって、何らの保証もないまま、ケシ粒ほどの希望を胸に書き続ける。半歩間違えれば(あるいは、間違えなくても)無駄な努力ですよ。ええ、いかに原稿用紙で55枚の短編であれ。

百歩譲って、その短編が小一時間ほどで書けたなら、ダメージもさほどではないかも知れませんけど、んなわきゃあないですし。

平たく言えば、心が「おぎゃあ!(ギブアップ!)」と大声で叫んだんですよ。じゃあもう、さっさと応募してしまえと思い、今日の昼イチぐらいで、電撃文庫の応募ページからアップロード完了。これにて、解呪ですよ。少なくとも向こう2ヶ月ぐらいは、創作関連で頭を悩ませることはなくなりました。

なぜ2ヶ月? というのは、次に取り掛かるべき一般文学賞向けの作品。これの締切が、6月末だからです。イチから書かねばならんのなら話は別ですけど、既に初稿は上がってますから、後は推敲だけですし。

で。結局、電撃文庫には、長編2作と今日応募した短編1作の、都合3作を応募したことになります。多分前も言ったかとは思いますが、流石に僕も「受賞しなきゃおかしい!」なんてぇトンチキなことは吹聴しません。絶対。

「引退して久しい元ライターが、腕試しも兼ねて、やれることはやった」だけの話です。当然、これも以前言ったと思いますけど、ラノベの賞自体を軽んじてるつもりなんざ、毛頭ないですよ?

逆に、そんな心構えの奴が何らかの作品を書いたにしても、絶対にその「心境」は、文字に出ます。文章ってのは、個々人の心(あるいは性格、性質)を如実に映す鏡ですからね。

まあ、ゴタクはいーんです。とりあえずは「土俵」には上がりました。僕自身で己を俯瞰した時、序ノ口レベルの力士が横綱に挑むようなものかも知れません。

より的確だろう表現は、これまたいつか言ったと思うんですけど、(やる気だけあれば誰でも申し込める)マラソン大会の予選会にとりあえずエントリーした、ってだけです。

ですが、やらないことには始まりません。そして、やりました。悔やむぐらいなら、ハナからやってません。貴様は後悔するためだけに、決して少なくはない労力を費やしたのか? ってことで。そうだとしたら、酔狂の極みですよ。ざけんな。

酔狂、で思い出したんですけど、かつての現役時代のことです。仲良くしてくださっていた同業の方のお一人が、「飲まないと(エロいテキストなんて)書けない」と仰ってました。それを聞いた時は、率直に「人それぞれだなあ」と思いましたよ。

なぜかは単純。僕は酒を飲むと、かなりの確率で指先に(痺れが)来るんですよ。要はまともにタイピングができないわけで、同時に思考力も鈍りますから、どうあがいても文章なんて書けない。ここのブログぐらいなら、まだなんとかなるにせよ。

ライターとして飯を食っていた15年余りの間、僕は一度として仕事中にアルコールの力を借りたことはありません。常に(タバコを除いて)ノードラッグ・ノーアルコールです。語弊のある言い方ですけど、ものを書いてりゃ変な脳汁がびゅるびゅる出るので、じゅーぶん快感なんですよ。後で疲れますけどね。

さあ、色々書かせて頂きましたが、応募作については「悲観も楽観もせず」(可能なら)静かに結果を待ちます。思い入れだけで生きてるような奴ですから、「全く気にしない」なんて器用なマネはできないとは思いますけどね。

んじゃまた。

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